ごあいさつ

ごあいさつ

全国青年司法書士協議会 会長 加藤 圭

 今回で56回目を迎える全青司の全国大会は、福島青年司法書士会の主管により、福島県郡山市において開催されます。そして、本大会のテーマは、「ほんとの空へ」です。
 このテーマには、法律専門家を名乗る私たちが、司法書士の「本分」について、今一度見つめなおすことで、本来自分たちが進むべき道のりの「はじめの一歩」を踏み出そう、参加した方々にそう思ってもらえる大会にしたいとの福島実行委員会の思いが込められています。
 令和2年8月1日、改正司法書士法が施行され、所謂「使命規定」が創設されました。
福島実行委員会は、その使命を果たす行動の実践の一つとして、プロボノ活動を掲げています。
 プロボノ活動は、平成23年3月に発災した東日本大震災、そして福島第一原子力発電所事故により、生活基盤を奪われた多くの市民に対して、ひたむきに支援し続けた諸先輩方の背中を見て、自らも関わってきた福島実行委員会メンバーにとってまさに「原点」ともいえるものです。

全青司は、「法律家職能としての使命を自覚する青年司法書士の緊密な連携を図り、市民の権利擁護および法制度の発展に努め、もって社会正義の実現に寄与することを目的とする」(会則第二条)を掲げ、設立当初から現在に至るまで、数多くのプロボノ活動を取り組んできました。
 過去を振り返れば、平成7年阪神・淡路大震災の発災時に、多くの全青司会員は被災地現場を訪れ、支援活動を行いました。その後も、全青司は自然災害により被災した市民に対して、司法書士がなすべきことを考えながら、多くの被災地現場にて行動し続けました。
また、全青司は、被災者支援活動のみならず、様々な事情により困窮を抱えた多くの市民と向きあってきました。
その積み重ねが、社会が期待する法律専門家の表れとして「使命規定」創設の一翼に担ったものと考えています。
 しかし、昨今の司法書士業界を見渡せば、自己の利益獲得に注力し、司法書士が社会に果たす本来の役割を見失っているのではないかと懸念する事象が散見されます。
 また、自己の経済的充足を満たせなければ、他者に手を指し伸ばすことが困難であると考えている司法書士がいることも事実です。
 本大会では、プロボノ活動を考えるにあたり、あらゆる側面から捉えたうえで、今の青年司法書士がどのように動くべきかを提案します。
 そして、その提案が、参加者の司法書士人生にとって新たな未来、「ほんとの空へ」と繋がっていくことを信じています。
全国大会は、全国の青年司法書士が一堂に会し、市民のために司法書士制度はどうあるべきか、そこで全青司が果たすべき役割は何かを熱く語る場です。
内藤俊文実行委員長をはじめとする福島実行委員会の皆様が、時間を作り、懸命に議論を重ね、汗をかきながら準備してきました。その成果をぜひとも全国の皆様に見ていただきたいと思っています。
令和8年3月7日、8日福島の地で全国の皆様にお会いできることを心から楽しみにしています。

実行委員長 内藤 俊文

 こんにちは。第56回全青司ふくしま全国大会の実行委員長の内藤俊文です。

 ふくしま全国大会のテーマは『ほんとの空へ』です。

 このテーマの中『ほんとの空』は詩人高村光太郎の詩集「智恵子抄」の一節から拝借いたしました。智恵子は高村光太郎の妻であり、故郷の福島から遠く東京で生活していました。智恵子の実家の廃業に加えて、肉体的精神的な絶望の状態にありました。そのような状況下で故郷を思い歌ったものです。智恵子にとってふるさとの「空」が心の支えでした。

 私が司法書士試験に合格した平成23年に東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故が起きました。被災者向けの賠償が始まれる一方で、賠償や生活再建に向けた問題が出てきました。司法書士を中心とした相談会が始まり、私も相談会に参加してました。被災者におかれた状況は様々です。被災者ひとりひとり対応が異なります。司法書士は様々な分野にまたがる資格であること、市民の多くが司法書士を頼りにしていることを実感しました。この経験は私の業務のあり方や姿勢に影響を与えました。今でも心折れずに業務を続けて行けるのは、震災時の経験が生きていると思います。

 誰でも、一度は業務で心が折れそうな時があったのではないでしょうか。そんな時、心の支えが必要ではないでしょうか。実行委員会では、そのヒントが権利擁護活動等プロボノ活動にあるのではと考察しました。プロボノ活動を通じて、司法書士という国家資格の社会における存在意義を感じたり、司法書士試験に合格した時の熱い思いを思い出すのではないかと。

 現在、実行委員会では、本テーマに基づき、実行委員一丸となって、大会準備のため、調査や研究に取り組んでます。合わせて、参加する方が、テーマについて自分ごととして捉え、深く考えられるような工夫も検討中です。参加した方全員が、本テーマについて初めて、もしくは改めて考え、自身の日々の業務や活動に少しでも変化があれば、実行委員長としてはこれ以上の幸せはございません。

 最後に、福島県内のお酒や食べ物を懇親会ではご用意しております。特に日本酒は令和6酒造年度全国新酒鑑評会にて16銘柄で金賞を受賞しました。是非、ご堪能頂ければと思います。今回は、福島県郡山市での開催となりますが、県内には、実に多くの観光地やアクティビティ、郷土料理、歴史的文化的施設など、ここでは紹介し切れない魅力が満載でございます。お時間ある方は是非、福島の地を訪れては、如何でしょうか。

 実行委員一同、皆様のお越しを心よりお待ちしております。

福島県青年司法書士協議会会長 三瓶 竜彦

 皆様こんにちは。福島県青年司法書士協議会会長の三瓶竜彦です。
 来る令和8年3月、第56回全青司ふくしま全国大会が福島県郡山市にて開催の運びとなりました。
 全国の皆様に福島へご参集いただき、全国大会という大きな大会の主管をする機会をいただけましたことを、当会を代表してお礼申し上げます。
 当会では、これまで第13回(昭和57年)、第38回(平成19年)に全国大会を開催させていただき、今回(令和8年)は19年ぶり、3度目の開催となります。その間の平成23年3月11日に、未曾有の東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故が発生し、甚大な被害を被りました。当時補助者だった私は、法務局へ向かう途中で車内にいました。物凄い揺れで恐怖しか感じられず、その後も生きた心地がしない日々が続きました。そんな中、先輩方は、相談会の開催等必死に福島の復興のために尽力してこられました。復興は道半ばではありますが、私たちは大震災や原発事故に負けず、前向きに頑張っています。
 今回のふくしま全国大会実行委員会のメンバーは東日本大震災後に登録した者が多く、過去の大会を経験された先輩方の多くの協力を得ながら、皆様をお迎えする準備を進めております。
 良い仲間に出会い、切磋琢磨して自己を磨き、共に語り、議論し、成長し、発展し、人格を高め、飛躍しましょう!
 大会での学びや皆様との交流はもちろんですが、せっかく福島にお越しいただくのですから、この土地の魅力も存分に味わっていただければと願っております。
 3月の福島は、まだ少し冬の名残はありますが、春の柔らかな日差しが差し込み始める美しい季節です。豊かな大地が育んだ山海の幸、そして全国に誇る数々の美酒が、皆様をお待ちしております。
 また、大会の合間には、少し足をのばして心癒される温泉に浸かるのも一興かと存じます。
 皆様と福島の地でお会いし、実り多き時間を共に過ごせますことを、実行委員一同、心より楽しみにしております。